2019/07/10

「一日中」は all day なのか all the day なのか

どちらも文法的には正しいが、微妙なニュアンスの違いがある。その違いは、何かを限定する意味合いをもつ the からくる。

キャプテンアメリカというヒーロー映画がある。主人公スティーブは、敵に殴られるなど辛い目に遭っているとき、しばしば "I can do this all day" という。「一日中これができる = こんなの屁でもない」ということで、これは「特定の日なら一日中いつでもできる」と言っているわけではなく、「どんな日でも問題なく一日中できる」と解釈しないと意味がちゃんと伝わらない。

つまり、この場合には all the day でなく all day の方が状況に合っていることになる。


以下のような慣例もある。'All day' vs. 'all the day' という英語ページでの解説。

However, as you can see in the examples from Google, below, "the" is often omitted (as the reference states) when the time period has not finished, or has just finished.


この解説によると、all the + time という表現が原則として存在する。all the day, all the evening など。「基本は all the time だが、その time がまだ終わっていない場合、または終わったばかりの場合、the が除かれることが多い」とのこと。キャプテンアメリカの例と似ているようで、同じではない論理だと思う。

とりあえずは、この 2 つの根拠を覚えておきたい。

その他の表現としては、以下のようなものがある。

all day long, all the day long
the whole day: この場合、the は省略できない。
around the clock: 時計を使った表現

「一日中」の英語(all the day, all day long, around the clock…の違い)
2019/05/17

Proved と Proven の違い: どちらが正しいのか?

このページだと、単にアメリカ英語とイギリス英語の違いということになっているが、もうちょっと奥が深いようだ。

英語の解説ページを見てみよう(ここ)。

Proved は prove の過去形・過去分詞形。Proven は形容詞形という説明だ。例文はこれ。

There is no proven treatment, he said. It is not clear that plasma exchange helps.

意味するところは「証明された has been demonstrated」で、proved はこの形では使えないと書かれている。アメリカ英語、イギリス英語の違いはこの説明の後に言及されており、「ときどき proven が proved のかわりに過去分詞形として使われ、それはアメリカでより一般的である」。

元の英語ページには、たとえば has proved と has proven の英語の本における使用頻度の違いがグラフで載っているので、見てみるといいだろう。1800年代からの使用頻度なので、かなりのデータだ。proven が次第に過去分詞として使われるようになっているものの、まだ proved の使用頻度が高いことがみてとれる。

2019/05/03

「誰々に預けた」という言い方:"left 物 with 誰々" が良いか?

書類をサムに届けたくてアポなしで立ち寄ったけど、サムはちょっと席を外していた。ジョンが預かってくれたので、一応サムに「書類をジョンに預けたよ」とメールしておきたい。

こんなシチュエーションで、ベストの単語がぱっと出てこなかったのでググってみた。

最初に思い浮かんだのは "drop off"。辞書で調べてみると、いろんな意味がある。

落ちる、外れる
乗り物から降りる、下車する
運搬車などから物品を下ろす、納入する
落第する
(物を)置いていく
立ち去る
次第に少なくなる、衰える
(レンタカーを)乗り捨てる、借りたのとは違う場所で返す

などなど。たとえば郵便局に郵便物を置いていくときには drop off を使うような記憶がある。一つ思ったのは、これ、「人に預ける」に使えるのか?ということ。なんとなく人をモノまたは場所扱いしていて、ジョンに対して失礼なんじゃないかという気になってしまった。

じゃあ、「預ける」で検索してみるとどうなるか? 英辞郎では

bank(銀行に預ける)
check(乗客が荷物を預ける)
deposit(貴重品などを人に預ける)
entrust(大事なもの、ペットなどを人を信頼して預ける)
give(人にものを預ける)

などが出てくる。辞書的には deposit とか give が使えそうなんだけど、正直どれもピンとこない。さらに探していたら、leave を使うのが良さそうな気がしてきた。

I left ** with John

今のところ、日常のちょっとした「人に預ける」ではこれが最も自然に思える。


参考:
https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/15580/
https://nexseed.net/blog/check/


2018/12/07

科学英語: is とか are を繰り返すことについて

These proteins are involved in AAA, and are often called AAA regulators.

みたいな文章。論文をアメリカ人の共同研究者に見てもらっていたときに、太字で示した 2 回目の are が入れられた。

コンマを挟んで、2 つの文章が主語を共有している形になる。ありがちな間違いは、前半で These proteins increases... のように一般動詞を使っているのに、後半ではそれを忘れて are を省略してしまうこと。これは文法的に間違いだと思う。

上の文章のように、どちらも be 動詞の場合、2 番目の文章の be 動詞は省略できるものと思っていたが、入れた方がいいのだろうか。まだよく判断がつかないので、記録としてメモっておく。

2018/10/01

「修士課程の学生」は英語で master's student なのか、それとも masters student なのか

学部生は Undergraduate student で、これはわかりやすい。卒業すると大学院生になり、これは Graduate student と言われる。修士課程と博士課程を両方含む。

博士課程は Ph. D. student または Ph. D. candidate だ。ピリオドやスペースの有無については つける? つけない? PhDと書く場合のピリオドとスペース のページでまとめた。たぶん PhD とピリオドもスペースもなしでいい。

修士課程の場合は、たぶん Master's student が正解。たとえば このページ では、Master's degree と取ろうとしている学生なので、アポストロフィーありが正解と書かれている。

特定の修士の学位について記述する場合には M は大文字、一般的な修士課程なら m と小文字にするそうだ。もっと情報を集める必要があるけど、とりあえず多くの大学の公式ページでは Master's degree となっているので、基本的にはアポストロフィーありが正解と覚えておくと良いだろう。

だらだら文章で書いてしまったけど、そのうち表にして整理した方がいいな。